何かにまつわるエトセトラ

確かめにいこう

帰省中の悲劇について

実は今,地元に帰省している。自分の地元は超車社会。車が無くてはどこにも行けない。今日はそんな地元の某ショッピングモールに行ってきた,もちろん車で。

 

いつものように車を駐車場に停め,店内をうろつくこと約2時間。そろそろ帰ろうかなと思い,駐車場に戻るとあれれ?少し車の位置がズレている。俺の車だよな?と思い近づくと見知らぬ女性が自分に話しかけてきた。

 

「......あの,この車の持ち主の方ですか?」

 

あ,はい。と返事をするとものすごい勢いで謝られた。どうやら自分がいない間に車をぶつけてしまったらしい。そのことを謝る&事故後の対応のためにめちゃくちゃ暑い駐車場で自分を待っていてくれたようだ。車の位置がズレていたのはぶつけた勢いで少し動いてしまったらしい。

 

とりあえず警察を呼んで,事故の処理をしてもらい,その場は解散となった。車はライトがぶっ壊れていたため動かせず(無灯火になってしまう),レッカー移動してもらった。自分はそのレッカー車に同乗し,自宅まで帰ってきた。大きいトラックに乗ったのは初めてだったので,少し楽しかった。

 

ぶつけてしまった方もすごく良い人っぽかったのでこちらも丁寧な対応をした。当て逃げや逆ギレされないだけマシだし,どうせ保険がおりるので何も問題はない。

 

いや,ひとつだけ困ったことがある。それは今どこにも行けないということだ。車社会のばかやろう。

 

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ぶつけられた車。見事にへこんでいる。

 

 

カテゴリー運用のジレンマーー「性同一性障害」と「トランスジェンダー」の間から

LGBT」というのは,レズビアン・ゲイ・バイセクシャルトランスジェンダーの略ですよ,というのは今や周知のことになった。しかし,もともとよく知られていたLGB(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル)と比べ,T(トランスジェンダー)の認知度?は少し低いように思われる。

 

一応補足しておくと,LGBが「セクシャリティ」を指す概念なのに対して,Tは「ジェンダーアイデンティティ」を指す概念である。前者は性の指向(≠嗜好),つまりどの性へと欲望を抱くか,を表すのに対して,後者は性の自認,自分自身の性をどう把握しているのか,ということを表している。そして「トランスジェンダー」とは,いわゆる生物学的な性(=sex)と自身のジェンダーアイデンティティが乖離している状態を指す。

 

今回はLGBではなく,T(トランスジェンダー)について最近考えたことを記しておく。

 

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「リア充」の存在について

最近,ちょっとした話題となったこのCM。

 

www.youtube.com

 

「MCニガリ率いる非リア」 v.s. 「教室で騒ぐリア充」という構成なのだが,これを観て「非リアがんばれ!」という気持ちを抱いた人も少なくないだろう(社会学者の本田由紀さんも「非リアかっけー!」とツイートしていた)。自分も「非リアがんばれ!」と思っちゃうタイプの人間なのだが,このCMに対しては少し違和感があった。

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テラフォーマーとの闘いについて

ちょうど一人暮らしを始めたばかりのころ、友人からあるものをもらった。曰く、日々の暮らしに必須のアイテムらしい。

 

そのアイテムとは「ゴキブリホイホイ」である。

 

あれから約1年、我が家で使う機会は一切なく実際にゴキブリも出現しなかったので押入れの奥底にしまっていた。自分は根っからの綺麗好きで、常に明窓浄机、整理整頓、清淡虚無を心がけているため、そのようなダーティーな生物とは無縁だと思い込んでいたのだ。

 

そもそもゴキブリホイホイの効果にたいして疑念があった。だってあれ古臭いじゃん?デザインとか。

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フォント!ごきぶりホイホイって!横の方にGOKIBIRI HOI-HOIと英語で書かれているのがまたダサい......

 

中身はこんな感じ

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ゴキブリの絵!

 

このようにフラットデザインと程遠い見栄えに胡散臭さを感じていた。

 

しかし、今夜それが必要となったのだ。一匹のゴキブリの襲来によって。

 

そいつはベッドの横の壁に突如現れた。本当焦った。その時ちょうど降ったゲリラ豪雨によって、この部屋から逃げられない感が高まり、ゴキブリとサシで個室に閉じ込められたような気分にすらなった。

 

まず武器を探した。対ゴキブリ用兵器ゴキジェットプロはないか!そう、この部屋にゴキジェットプロはない。油断していた。化学兵器が手元にない以上、新聞紙などで打撃を与えるという伝統的な方法で闘うしかない。新聞紙はどこだ!

 

と、目を離したすきにゴキブリは人の手が入らないような隙間に隠れてしまったようだ。最悪のパターンだ......ゴキブリと同じ部屋で寝る羽目になりそうだ......

 

 そんな状況に頭を抱えていたときに思い出した。ゴキブリホイホイがある!藁にでもすがる気分である。

 

とりあえず押入れから引っ張り出して組み立ててみる。おっ、なんだこれ組み立てるの楽しいじゃねぇか......そう。ゴキブリホイホイは組み立てる作業が楽しいのだ。

 

そうして出来上がったゴキブリホイホイをゴキブリが逃げたであろう隙間にねじ込んでおく。効果はあまり期待はしていなかった。

 

この部屋にゴキブリがいる、と怯えながら一時間弱時間を潰してその仕掛けたホイホイの中を覗いてみると、なんと!捕獲できていた!すごいぞゴキブリホイホイ!あのデザインのダサさとは裏腹にすごく仕事ができるやつだった!いや、むしろ効果に定評があるからこそデザインにこだわる必要がなかったのだ!ゴキブリホイホイ万歳。アース製薬万歳。

 

と、だらだらと文章を書いてしまったが、要するにゴキブリホイホイの能力の高さを伝えたかったのだ。ホイホイのおかげで今夜は安眠できそうだ。というわけでおやすみなさい。

 

今日の教訓

「見た目で判断するな」

 

元ネタを探るということ――MCバトルのビートを素材に

グラフィティ

ブレイクダンス

ラップ

 

ヒップホップの三要素と言われているやつだ。最後の「ラップ」にもいろいろあって,真っ先に思いつくような音源のやつもあれば,その場で即興でラップするフリースタイルというやつもある。

 

そしてフリースタイルで相手をディスりあうのがMCバトルだ。

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元ネタを探るということ――日本語ラップ編

「元ネタを探る」ということに関してとても魅力的な素材を提供してくれるのは

やっぱり「日本語ラップ」かな,と思う。

 

ヒップホップの人が「破壊と再生」というフレーズをよく使うのだが,

これはサンプリング文化,つまり一度元ネタとなる曲をバラして(=破壊),

新たな曲を作り出す(=再生),のことを指しているのではないか。

と自分は勝手に解釈している(もしかしたら全然違うのかもしれないけど)。

 

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元ネタを探るということ

「自分の発する言葉には何かしらの元ネタがあるよ」

 

これは自分が高校生から大学生にかけてよく言っていた(気がする)フレーズだ。

今はもう言わない。ちょっと恥ずかしいから。

 

元ネタやパロディ,あるいはオマージュという概念にはずっと心惹かれていた。

なぜなら自分はサブカルクソ野郎になりたかった人間だからだ。

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