サンプリングの発見ーーEverybody Loves the Sunshine
ヒップホップの楽しみ方というのは,それはもう千差万別で,クラブで踊って楽しんでいる人,怪しげな葉っぱを吸いながら楽しんでいる人,ラッパーとして楽しんでいる人,詩的なリリックを楽しむ人,トラックを作って楽しむ人までさまざまだ。どの楽しみ方も等しく尊い。
そうした数多の楽しみ方のひとつに,サンプリングを発見するというものがある。過去の曲(名曲からマニアックな曲まで)をサンプリングし,トラックを作るヒップホップならではの楽しみ方だといえる。曲を聴きながら「あ,これあの曲のサンプリングか」と気付くのは,この上ない体験だ。シンプルに嬉しいし,少しだけ元ネタに気付けた自分を誇るような気持ちにもなる。
そして,サンプリングされる曲というのにも人気曲がある。その代表格がJames Brownの楽曲たちであるが,彼と彼の曲の話は一旦置いておこう。
あえてFunky Drummerにしました(最近話題なので)。
そんなJBの曲と同じくらい頻繁にサンプリングされるのが,Roy AyersのEverbody Loves the Sunshineだ。
もしかしたらあまりヒップホップに関心のない人でも聞き覚えはあるかもしれいない。個人的には映画,Straight Outta ComptonでDr.Dreがこの曲を聴いていたのがとても印象的だった。
アメリカのヒップホップシーンでは数え切らないほどこの曲がサンプリングされているとのことだ。以下のサイトに詳しい。
サンプリングで甦るロイ・エアーズのグルーヴ~Everybody Loves The Sunshine|ミュージックソムリエ|TAP the POP
海外のシーンに自分が詳しくないことに加え,もうすでにいろいろなされてそうなので,ここでは自分が最近気付いた日本語ラップにおけるEverybody Loves the Sunshineのサンプリングを数曲紹介しておく(メモがてらに)。
BASI「灯台下暗し」
chekmico「Honeymoon feat. jinmenusagi」
OMSB「宜候」
C.O.S.A.「Wassup」